投げやりとかじゃないです、決して。 誰でもみんな、思うままに、が理想のはず。
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今月で閉店するびっくりドンキーに名残惜しみに行き、無理してデザートも詰め込んだ。
満腹の、限界を超えそうだ。
うん、もう、おもいのこすことはない。
店内でかかってたBGMは、ビートルズでした。
THE BEATLES。
あの、すごく有名な人たち。
ベスト盤しか聞いたことのない私にはびーとるずについて語れるほどの知識なんぞ毛ほども無いけども。
「好きなバンドは?」と聞かれて、
「ビートルズ」って答える人を見たことがない。
音楽雑誌に載ってる有名人も、身近な音楽好きの友人も。
だって、そんなの当たり前じゃない。ってことか。
Q.「好きなバンドは?」
A.「(ビートルズは言うまでもないから、その他で言えば)レッチリとかですねぇ。」
みたいな。
もしくは、圧倒的な存在感が当たり前のように意識下に溶け込んでいるから、あえて好きも嫌いも考えないとか。
良い例えが浮かばないけど。
もしも「嫌いだ」なんて言う人が居ても、「マイノリティ気取ってるー」とか思われちゃうんだろうな。
どうでもいいけど、英語ってカッコ良く聞こえちゃうんだよなあ。
だって
She loves you,yeh,yeh,yehって
あの娘はお前のこと愛してるんだぜ、イェーイェーイェー!だよ。
日本語じゃなくて、良かった。
・読んだ本
『コールドゲーム』/荻原浩
「人が死なない」と言えば荻原氏。荻原氏と言えば「人が死なない」
と思ってた。
実際、今までに読んだ『神様からひと言』『オロロ畑~』等々は、ほのぼのしてて。
「悪い人」もほんとは悪人じゃなくて、ヤクザも誘拐犯もみんな人間味ある温かさで。
でも本書はまず、設定からして薄暗い。
高校生の主人公の、中学時代のクラスメートが次々と襲われて怪我をしたり酷い目に遭う。
犯人はどうやら、その中学時代にいじめられていた男子生徒らしい。
見せしめのように一人ずつ、でも確実に復讐は続いていく。
死ぬほど苛め抜いた奴には死ぬほどの痛みを...
「いじめはいけない」とかいう単純な話ではなくて。
自分ではそんなつもりは無くても、知らない間に誰かを傷つけてたりすることがある。
自分にとっては良い人でも、誰かにとってその人は憎むべき対象であることも。
自分には出来ないことを誰かに勝手に期待されて、出来なければ勝手にがっかりされたり。
自分の力ではどうしようも、避けようもないことって結構ある。
それが運悪く、陰湿で執拗な黒い感情の捌け口の対象にされることも。
エンディングは、ちょっとスッキリしたハッピーエンド風だけど
いろいろ考えれば考えるほど
うわー人間こわー
とか思ってしまうようなお話でした。
暴力の描写が詳細なシーンは、やっぱり苦手です。
荻原氏、この他にももう一作、どす黒い話を書いてるみたいです。
『噂』というやつ。読むか読まざるか…