投げやりとかじゃないです、決して。 誰でもみんな、思うままに、が理想のはず。
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最近、いろんな人と一対一で話をする機会が増えたような気がする。
内容は様々だけど、それってなかなか貴重な経験。
意外な人の、意外な一面を知ったり。自分と人との、モノの考え方や感じ方の違いを認識したり。
人ってそれぞれですねって言ってしまえばそれまでだけど、違うことを前提にした上で、それでも共通する価値観を探してみたり。
対話って深い。
もちろん、お互いに譲れない意見があって言葉がぶつかっちゃうこともあるし
それをうまく消化できるほど達観してるわけでもないから、どうしても納得いかないまま流れちゃうこともあるけど。
でもそれはそれとして後々思い出して、反芻したり疑問として考えるネタにしたり。
良い時間を過ごせたなといつも思います。
面白いのは、皆本当は自分のことを話すのが好きなんだなって事実。
以前読んだ心理学の本にそんなことが書いてあって、だからカウンセラーみたいに「人の話を聞く」仕事が必要とされてるわけで。
「無口」とか「寡黙」だとか言われるような人でも、ほんとは聞いてほしいこと、しゃべりたいことがいっぱいあるってことが、よくわかった。
かくいう自分もまた然り。
まあもともと無口とは無縁の性格だけど。
それでもやっぱり、さらけ出すっていうレベルまではそう簡単にはいかないもので。
そして例えどれだけ話したつもりでも、お互いに100%分かり合えるなんてことは絶対に無いだろうし。
だからまた話すんだろう、自分でもわからない自分を探りつつ考え考え言葉にして。
いやあ面白いもんだな。
大事なのは発話じゃなくて会話ってこと。
あれ、対話と会話ってどう違うんだろう。
ニュアンスの違い?どういう?
・読んだ本
『きんぴか』浅田次郎
浅田作品って、いつも「幽霊」とか「タイムスリップ」みたいな非現実的要素を、ごく自然に現実世界に登場させるイメージが強かったけど、これはそういう設定はなかった。
なかったけど、その代り、コンピューターを介して絶大な力を見せる「姿が見えないもの」の存在が印象的。
浅田的「現代社会」の象徴ってことなのかな。
それにしても。
主役の三人のキャラの濃さがすごい。
それぞれ、あまりにも各々の職場に合う「典型的」な性格(たぶん見た目も)で分かりやす過ぎなのに、なぜか飽きない。
実直で怪力の自衛隊員、優秀でインテリな政治家、義理堅く勇敢なヤクザ。
やっぱりヤクザは欠かせないらしい(笑)
「三人とも半世紀生まれるのが早ければ」という説明に納得。
50年前なら確実に大物になっていたであろう三人は、現代社会のひねくれたシステムの中ではうまく生きられない。
それぞれ酷い目に遭わされた彼らは、大がかりな復讐を始める。。。
面白かったんだけど。
物足りない!
なんかすごいアッサリ終わっちゃって、まだ続きがあるんじゃないかと思えてしょうがない。
え、今からもっと盛り上がるんじゃないの?みたいな。
面白かったからこそ、話が短すぎるという不満を感じてしまいました。