投げやりとかじゃないです、決して。 誰でもみんな、思うままに、が理想のはず。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
早口言葉風にしてみました。
流行ってますよね、「映像化不可能と言われたあの名作を映画化!」みたいなの。
流行ってるって言うか、昔からウリとして強力な宣伝文句っていうか。
これ映画化できちゃったら話題になるよねー、みたいな。
ハリーポッターもダレン・シャンも、あと最近は伊坂幸太郎の何かしらも確かそういう宣伝文句だったはず。
実写だけじゃなくてアニメも然り。
基本的に小説の映画化はあんまり歓迎したくない派なんだけども、やっぱりそう言われちゃうと気になっちゃいます、好きなお話なら尚更。
でも、たまに「どうやっても絶対これ映像化は無理だろ」って小説見つけると、勝手な想像だけどこの作者は昨今の映像化ブームに逆らいたいんじゃなかろうかと邪推してしまう。
やれるもんならやってみろ、的な?
例えば森博嗣『女王の百年密室』
あ、以下はこの本についてネタばれ含むこと書きます。
もう読んだからいいよ、または読むつもりないよ、って人だけどうぞー
って
森博嗣言うたら『スカイ・クロラ』やんけ!思いっきりアニメ化しとるやんけ!等の突っ込みはスルーですぅ。あしからずぅ。
じゃ書きますぅ。
<あらすじ>
2113年の世界。小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルと、同行していたロイディは、森の中で孤絶した城砦都市に辿り着く。それは女王デボウ・スホに統治された、楽園のような小世界だった。しかし、祝祭の夜に起きた殺人事件をきっかけに、完璧なはずの都市に隠された秘密とミチルの過去は呼応しあい、やがて―――。神の意志と人間の尊厳の相克を描く、森ミステリィの新境地。
で、いきなり言っちゃいますと、主人公ミチルは一人称が「僕」だけど実は女で、同行者のロイディはものすごく精密にできたロボットです。
まぁロイディの方は割と最初の段階で人間ではないと説明されるんですけど、
ミチルの方は最後の最後まで読者にのみ、ごく自然に男だと思わせるように書かれています。
お話の中の人たちはもちろん一目見てミチルが女の子だとわかっているのですが、読者は男だと思い込んで読むため、最後までどうもしっくりこないような感覚を抱いたまま読み進めざるを得ないわけです。
ただしもっと正確に言うと、もともとミチルは男なんだけど身体はアキラという女の子のものであり、脳だけがミチルだから思考回路的には男である、ということになります。
ややこしいね!
まぁそんなわけで最後まで読者には最大のヒントとも言える情報が伝えられないため、謎解きもできずもやもやーっとしたまま結末を知って、あーそういうことだったんかー!ってなるわけですね。
だから、こいつは絶対、映像化は無理だなってことです。
どうしてもしたいなら話の流れをぶった切って最初にその設定を説明しちゃって別の視点で物語作っちゃうしかない。
骨組みだけもらって後はアニメ用に脚本書いちゃいます、的なね。
それはそれで面白いのができたら見てみたいけど。
あとはなんだったかなー、作者もタイトルもどんな話だったかも全っ然覚えてないけど、
ずっと一人だけの目線で話が進んでいって何者だこいつ?って思ってたら動物目線だった、とか。
どうだびっくりしたでしょ?やってやったぜ。って思ってんのかなー作者さんは。
でも舞台化はできなくもなさそうな気がしますね、こういうのって。
見せ方の工夫次第でどうにかできるんじゃないだろうか。
誰か書いてくれればいいのに。
あーあー他にもっとなんか無いかな。探せばいっぱいありそうだ、ミステリー系は特に。
最近あんまり読んでないな。
古本屋に行きたい。
それか新書を買うお金と読む時間が欲しい。
理想のアルバイトがあるんですよ、あんまりお客が来ない古本屋のお留守番的な仕事。
ずーっと座って売り物の本読んでて時給もらえるっていう。無いかな。
と、バイトの面接落ちてまた探さなきゃならん手間にうんざりしているので現実逃避。
やっぱり二日酔いガンガンの頭で行ったのが悪かったか。
急募、私を雇ってくれる人。